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第83回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品された塚本晋也監督の最新作「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」が11日、同映画祭の独立賞のひとつ「レオンチーノ・ドーロ賞(Leoncino d’oro/金の小獅子賞)」を受賞した。日本の作品が同賞を受賞するのは初めて。
「レオンチーノ・ドーロ賞」は、金獅子賞など映画祭本体の公式賞とは別に授与されるコラテラル賞(独立賞)の一つ。イタリア全土から選ばれた18歳の高校生20名が審査員を務め、コンペティション部門の作品から受賞作を選出する賞で、若い世代が選ぶことから、金獅子賞にちなみ、“若者が選ぶ小さな金獅子”として親しまれている。
同作では、実際にベトナム戦争に従軍したアレン・ネルソン氏の証言をもとに、塚本監督が「戦争加害者の傷」というテーマに真正面から挑んだ。ニューヨーク、ベトナム、タイ、沖縄の4か所で撮影を敢行し、戦争によって生まれる加害者の傷という、これまで十分に描かれてこなかったテーマに迫っている。
塚本監督は授賞式で審査員を務めた高校生たちと対面。「この映画を見て、戦争というのは、とにかく実際に行くとこういうものなんだということをまず分かった上で、議論していただけたら」と自身の願いを明かした。
授賞式後の囲み取材では、「未来を担っていく人たちが、この映画を選んでくれたというのは、大きな希望を感じました」と話していた。
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