デビュー40周年を迎えた演歌歌手の坂本冬美(59)が14日、大阪市のフェスティバルホールで「40周年記念リサイタル 坂本冬美SPECIAL 〜今日から明日へ〜」を開催した。
演歌に加えポップスも歌い続けてきた“二刀流”の歩みをたどり、全24曲を熱唱。来年3月に60歳を迎える坂本は「できればあと10年。50周年までは何とか元気でやっていけたら最高じゃないかと思います」と前を向いた。
客席では青いサイリウムが揺れる中、坂本は赤いドレス姿で登場。前半は「また君に恋している」「ブッダのように私は死んだ」などポップス曲も織り交ぜ、40周年記念曲「ひらり」「遠い昔の恋の歌」も披露した。
40年の思い出を問われると、「やっぱりデビューできたことが一番大きい」としみじみ。恩師の作曲家・猪俣公章さんに見いだされ、1987年にデビュー。後半の幕開けはデビュー曲「あばれ太鼓〜無法一代入り〜」だった。
当時、この曲について猪俣さんに「この曲は、流行らない」と伝えたところ、「馬鹿野郎! 新人が流行るとか、はやらないとか100年早いって怒られた」と振り返る。続けて「本当にすいませんって感じだったんですけど、本当にかっこいい歌をデビュー曲に作ってくださったんだなって。いまはすごくこの曲の重みを感じています」と、感謝を口にした。
さらにこの日は、2002年に歌手休養を発表した頃に出会い、復帰のきっかけにもなった恩師・二葉百合子さんの代表曲「岸壁の母」を歌唱。二葉さんから「歌い継いでほしい」と託された1曲だという。坂本は「最初は、先生、私には重荷ですと言ったんですけど、先生が心で歌ってくれればいいのよって言ってくださった。心で歌うのだったら、がんばれそうですって。その一言で歌わせていただきます」と、決断の経緯を明かした。
11月4日には東京・東京国際フォーラムで40周年リサイタルも控える。坂本は「今度は先生も来てくださいますので、今日以上の緊張はあると思います」と話した。
最後に坂本は、40年の活動を振り返りながら「40年も歌わせていただいて、陽の当たるところを歩かせていただいて、こんなに幸せな歌手はいないなと思っていますし、健康で60歳を迎えられるということも幸せなことだと思います。これ以上、何か望んだら罰が当たる」と語りつつ、「でも、欲を出して、できればあと10年。50周年までは何とか元気でやっていけたら最高じゃないかと思います」と、さらなる意欲をにじませた。