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2026年9月18日 13:10

パンツェッタ・ジローラモ 初主演映画が公開中!「イタリア語をあんなに話したのは久しぶりだった(笑)」

パンツェッタ・ジローラモ 初主演映画が公開中!「イタリア語をあんなに話したのは久しぶりだった(笑)」
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2001年、月刊誌「LEON」(主婦と生活社)が創刊されるや“ちょいワルおやじ”として大ブレイクしたパンツェッタ・ジローラモさん。ギネスの「連続して最も多くファッション誌の表紙を飾った数(男性モデル)」という記録は現在も更新中。モデル、タレント、文化人、コンサルタント、実業家など多くの顔を持ち、著書も多数。俳優としても注目され、初主演映画「TAVERNA DE GAGA ―人生はまだまだ面白い―」(浜野安宏監督)が公開中。(この記事は全3回の後編。前編と中編は記事下のリンクからご覧になれます)

■年齢を重ねることは、諦めるということではない

さまざまなジャンルで挑戦を続けてきたジローラモさん。俳優としての評価も高く、今年放送されたドラマ「ムショラン三ツ星」(NHK)に出演。この作品は、何も知らず刑務所の炊場に飛び込んだ栄養士・銀林葉子(小池栄子)と、調理経験ゼロの男子受刑者たちが給食作りに奮闘する姿を描いたもの。

ジローラモさんは、小池栄子さん演じる主人公・葉子のイタリア修業時代の師匠で名シェフ・ロレンツォ役で出演。なぜかセリフが関西弁なのも話題に。

「台本を見た瞬間に、『うわーっ、これは無理だな』って思った。だってセリフは全部大阪弁で覚えないといけないじゃないですか。だから『これ無理、無理、無理!』と思ったけど、大阪出身の女優さんとずっとやり取りしていて、あとはリハーサルの時にずっとやっていたら、知らないうちに頭に入ったんです。

マジックですね(笑)。あれは面白かった。これをやってからちょっと自信がついて、もう1回何かあったらやりたいなと思うようになりました。いろいろやってみること、挑戦することは好きですからね」

2023年から米づくりも始め、有機米づくり「GIRO米プロジェクト」にも取り組んでいる。

「お母さんの実家が農家で、子どもの頃から夏休みになると米づくりを手伝ったりしていたので興味はあったんです。

家内のお父さんの故郷が福島県会津美里町なんですけど、久しぶりに行ったら田んぼが荒れていて。お米は子どもの頃から大好きだったし、跡を継ぐ人がいないのは、もったいないなと思ったんですよね。それなら僕がやろうと。

JAS認証の有機米にしたんですけど、農薬に頼らない米づくりは、思っていたよりずっと大変。有機米は弱いんですよ。強い農薬を使うことができないから、ずっと心を込めて世話をしないと良いものができない。愛情を込めてあげないとね。

愛情を込めて作っている人と込めてない人とでは、同じ場所で作っても、できるお米が全然違うんですよね。作る人の気持ちが、そのまま味に出てしまう。

今はお米を作っていることを続けてやって、その後はいろんな街が持ち上がること。それで楽しんでいる間にワインを作ったりとかね。ワインも作っているんですよ。それも面白いです。日本酒も作ったりしているし、それも面白いですね。新しいことをやるのはやっぱり楽しいんですよ」

――幅広いジャンルでいろいろなことにチャレンジされていてすごいですよね

「楽しいですからね。でも、失敗もありますけど、何とかやっちゃうんですよね(笑)。やめたら負けた感じがするから、やるしかないと思ってやったらできちゃったという感じ。それで楽しいというのはいいですね」

――ジローラモさんは、明るく楽しそうにやってらっしゃるのがいいですね

「そうです、それが大事なこと。世の中が暗くなっている時に、自分も暗くなっていたらどうしようもないじゃないですか。ハッピーじゃないと。大変なこともいっぱいあるけど、ハッピーでいたい。ワクワクすることを伝えていきたいと思っているので、僕はそうしています。年齢を重ねることは諦めることではないと思っているので」

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■本当のお父さんといるみたいで涙が出そうに…

(C)2025 浜野安宏研究所
(C)2025 浜野安宏研究所

現在、ジローラモさんが初主演を果たした映画「TAVERNA DE GAGA ―人生はまだまだ面白い―」が公開中。この作品は、地中海の青い海と豊かな自然に抱かれた南イタリア・トロペアを舞台に、人生の後半を迎えた男たちの再生と希望を描いたもの。

70歳を過ぎてから本格的に映画監督としての道を歩み始めた浜野監督(85)が、監督・企画・プロデュースを担当。イタリアで行われた第3回トロペア映画祭 国際長編部門最優秀作品賞を受賞して話題に。

ジローラモさん演じる主人公は、日本で建築プロデューサーとして成功を収めたイタリア人・ジーロ。かつて頓挫した夢、故郷である南イタリア・トロペアと日本の淡路島を結ぶ壮大なマリーナ開発計画を実現させるため、久しぶりに帰郷する。しかし、ジーロを待っていたのは、乱獲によって疲弊した地中海の現実。さらにジーロは、長年確執を抱えてきた父が余命わずかだと知ることに…。

タイトルの「GAGA(ガガ)」は、イタリア語で「元気な爺さん」、「ダンディ」を意味する言葉。“ちょいワルおやじ”として知られるジローラモさんにふさわしい作品。

(C)2025 浜野安宏研究所
(C)2025 浜野安宏研究所

「まさか映画の主役をやることになるとは思っていなかったから驚いたけど、僕のバックボーンもうまく取り入れてくれていて嬉(うれ)しかったですね。イタリア語をあんなに話したのは久しぶりでした(笑)。

あの街は綺麗でしょう?歴史的な建造物もあって有名な観光地で、僕はあの街に子どもの頃、家族と一緒に夏休みに行っていたんです。だから、撮影場所があの街に決まって嬉しかった。懐かしいところがあったし、子どもの頃の思い出がいっぱいあるんですよ。

夏休みに1カ月半ぐらい家を借りて行っていたんですけど、その家が海のところにあって、朝起きると目に見えるしね」

――本当に景色もきれいですし、街並みも風情があってステキなところですね

「そうです。いい思い出がいっぱいあるところで撮影をするというのは本当に楽しかった。2週間ぐらい行っていたのかな?ほとんど毎日撮影をしていたんですけど、近くに大学の時の先生が住んでいたので、休憩の時にバイク、ベスパを借りて会いに行ったり、小さなパーティを開いてもらったりしていました。

先生は、今でも僕が何をやっている人なのか、正確にはわかっていないですよ(笑)。モデル、コンサルタント、お店や事業をやったり、おコメを作ったり…いろいろやっていますからね。でも、撮影で来ているのはわかるわけじゃないですか。

あの街は、有名な観光地なので、イタリアのテレビの番組や特番の撮影をやったりすることはあったんです。やっぱり特に現地の人はみんなびっくりでしたけど、応援してくれました。

我々(イタリア)のひとりが海外に行って活躍していることが嬉しいんですよ。

だからみんな温かくてよくしてくれたので、撮影も楽しかったけど、合間の時間も楽しいことがいっぱいありましたね」

――長い間確執を抱えてきたお父さんとのシーンも印象的でした

「そうですね。僕が14歳の時にお父さんが亡くなったんですけど、撮影の時に『お父さんがいたらこんな感じなのかな?』と思って涙が出そうになりました。本当のお父さんといるみたいな感じでしたね。

ジーロのお父さんもだけど、漁師だった仲間たちも引退して陸に上がった魚状態。若い女性に夢中になったり、昼間から酒浸りになったりしてね。希望がなくて荒(すさ)んでいたんだけど、夢を与えられて変わっていきます。

人生の終わりを意識し始めた男たちが、もう一度夢を追い、仲間を信じ、自分自身を取り戻していく様がよく描かれていますよね。ある程度年齢がいった人にぜひ見てほしい。景色を見ているだけでも心が癒されるし、大人に夢を与えてくれる作品だと思うので」

――最初と最後では、おじいさんたちの表情が違うんですよね。目ヂカラが強く明るくなって

「そうです。ワクワクすればするほど、やっぱり前向きになるじゃないですか。そうじゃないと寂しくなっちゃう。僕は前向きだから、そういう気持ちを持っているんです。前向きだからいろんな人がついてきてくれるんですけど、前向きじゃない人にはついてきてくれない。可哀想な感じです。

全て悪くなってきちゃうんですよね。からだも悪くなってきたりする。イタリアのリタイアした男たちは、やることもなくて昼間からお酒飲んでばかりとかね。この映画に出てくる人たちみたいな生活をしているんですよ。だから、夢を感じさせる人でいたいですね。今を楽しむことは大事ですけど、夢も大事。みんな前向きで元気な人になってほしい」

――お父さん役のマッシモ・ボネッティさんをはじめ、皆さん個性的で魅力的な俳優さんでした

「みんな映画やテレビにもよく出ているし、イタリアでは有名な俳優です。だからもちろん演技もうまいので、いろいろ教えてもらえて嬉しかったです。本当にいい経験でしたね。映画は始まったばかりだから、多くの人に見てほしいですね」

今後もさまざまなことにチャレンジしていきたいと話すジローラモさん。匂い立つような色気とバイタリティーを感じさせる人。大変なことも失敗もあるというが、何事も楽しんでやっているところがステキ。今後のチャレンジも楽しみ。(津島令子)

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