俳優の内野聖陽(58)が主演を務める舞台「リア王」が21日、東京・東京芸術劇場プレイハウスで開幕した。
ウィリアム・シェイクスピアによる四大悲劇の一つを、演出家の森新太郎氏が手掛ける。前田公輝(35)、井之脇海(30)、清水くるみ(32)、杉本哲太(61)、山路和弘(72)らが出演。老い、家族、権力を巡る重厚な人間ドラマを描く。
内野が演じるのは、長年にわたって王国を統治してきたリア王。娘たちの愛情を試したことをきっかけに、権力や領土、家族との関係を失っていく姿を通じ、人間の弱さや孤独、愛憎が浮かび上がる。
念願のリア王役に挑む内野は、「この作品が持つ現代性は、多くのところで語られています」とした上で、「僕がこの作品への理解を深める中で感じてきたことは、人間という動物の愚かしさや哀しさ、そして面白さです」と作品の魅力を語った。
さらに、「古代ブリテン王国というおとぎ話の中にどっぷりとつかって楽しんでいただけるよう、最後まで頑張りたいと思っています。ぜひ劇場でお楽しみください」と意気込んだ。
リア王に仕えるグロスター伯爵の私生児・エドマンドを演じる前田は、「森さんの演出のもとで、これまで挑戦したことのない芝居や表現方法に触れ、日々新しい体験をさせていただいております」とコメント。
「シェイクスピアの悲劇『リア王』が描く真実と愛の物語。ぜひ劇場でその世界をご体感いただき、いつの間にか作品へ没入しているような時間を楽しんでいただけたらうれしいです」と呼び掛けた。
ケント伯爵役の杉本は、「『リア王』という大作に参加できることに、大きな喜びと同時に身の引き締まる思いがあります」とコメント。
作品について、「親子の愛や裏切り、老い、孤独、そして人を信じることなど、今を生きる私たちにも身近な感情だと思います」と語り、「難しく考えず、登場人物たちのぶつかり合いや揺れ動く心を感じていただけたらうれしいです」と呼び掛けた。
東京公演は10月4日まで。その後、新潟で10月8、9日、愛知で同17、18日、兵庫で同23〜25日、岡山で同28日、福岡で同31日から11月1日まで上演される。