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俳優の故・渡辺徹さんのために書き下ろされたという“幻の作品”が、15年の時を経て初上演される。
徹さんの次男で俳優の渡辺拓弥(30)が初プロデュースする舞台『梅原北明 〜文学に猥褻(わいせつ)も高尚もない〜』が、12月3日から6日まで、東京・吉祥寺シアターで上演される。渡辺が主人公・梅原北明を演じるほか、辻凌志朗(33)ら全キャストが発表された。
本作は、昭和初期に活動した編集者、出版プロデューサー、作家の梅原北明を題材にした人間ドラマ。文学と芸術の自由を信じ、検閲や発禁処分に抗った北明と、彼を取り巻く人々の姿を描く。
脚本・演出は、映画『ガチバン』シリーズやアニメ『おしりたんてい』などを手掛けた池谷雅生氏。池谷氏が故・渡辺徹さんとの縁をきっかけに、徹さんのために書き下ろした作品で、15年を経て今回初めて上演される。徹さんの次男・渡辺拓弥が、プロデューサー兼主演として初演に挑む。
出版界の異才として知られた梅原北明役を渡辺が務め、北明の同志で画家の花岡五郎役を辻が演じる。北明の妻・千代役には日景温子。そのほか、西ノ園達大、飛香まい、今林久弥、稲岡良純、山下瑛司、安保匠、清水捻慈、米地亜緒、関口遼、青木望、小泉勇弥が出演する。
渡辺は北明について、「『文学に猥褻も高尚もない』と言いながら、心の中では『みんな、猥褻なものが好きなんでしょ?』と思っていたんじゃないか」と思いを巡らせた。「狡猾さと、とにかく素直で本気なところに、僕はとても引かれています」と役への思いを明かした。
さらに、「令和の今だからこそできる、楽しい表現を追求します。ぜひ劇場で味わっていただけたらうれしいです」と呼び掛けている。
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