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俳優の永山瑛太(43)主演で、文豪・菊池寛の短編小説『恩讐の彼方に』が映画化されることが決定した。
監督・脚本は大森立嗣氏が手がけ、2028年の劇場公開を目指す。
原作は、菊池が1919年に発表した同名作。巨大な奇岩が連なる渓谷を舞台に、眼下に大河が流れる岩壁で、一人の男がのみとつちを手に穴を掘り続ける。壮絶な過去を抱える男の正体と、その行動の理由が描かれる。
『恩讐の彼方に』は、大分県中津市の名勝・耶馬溪(やばけい)にある「青の洞門」の史実をもとにした作品。江戸時代、山国川沿いの危険な岩壁では、多くの人や馬が命を落としたとされる。それを憂えた曹洞宗の僧侶・禅海は、約30年をかけて、のみとつちで隧道(トンネル)を掘ったという。菊池はこの逸話に大胆な創作を加え、小説として描いた。
永山と大森監督がタッグを組むのは、『まほろ駅前多田便利軒』(2011年)、『まほろ駅前狂騒曲』(2014年)、『光』(2017年)以来、9年ぶり。公開された場面写真では、雄大な耶馬溪の自然を背に、岩壁を見つめる主人公の姿が切り取られている。
第1期撮影は2026年5月から6月にかけて、京都と大分を中心に行われた。2027年には、冬の場面を撮影する第2期撮影を予定。製作はツインエンジンとヨアケが共同で担い、両社が共同配給する。
ヨアケの吉村知己プロデューサーは、大森監督との映画づくりについて「長年にわたり脚本開発を続けました。粘りに粘った大森監督。この稿でいけるのではないか、という達成感とともに、そこに必要なのは主人公を演じることができる屈強な俳優でした。それが永山瑛太さんです」と、出演オファーに至る経緯を明かした。
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