映画「しびれ」の公開初日舞台挨拶が25日、都内で行われ、登壇した主演俳優の北村匠海(28)が“後輩”の悩みに答えた。
内山拓也監督が、故郷の冬の新潟を舞台に、居場所とアイデンティティーを模索する少年の物語を自伝的作品として手掛けた。北村は主人公・大地の青年期を演じており、この日は、少年期の大地を演じた俳優・榎本司(15)、加藤庵次(14)、穐本陽月(9)も登壇した。
芝居で悩んでいることについて先輩に質問するという企画で、榎本は「どうしたら感情をしっかり伝えられるのか」と質問。北村は「感情の扉というのがあるんですよ。当時、涙を出す、怒るみたいな時に、ふたが閉じる感覚があった。それをディレクションされればされるほど、そのふたが重くなっていく感覚があったんですけど、これは気づいたらいずれ取れます。今はそれでいいんだと思います」と優しく諭した。
自身の“ふた”が取れた瞬間は、19歳ぐらいだといい、「僕は、涙のシーンで、本当に泣けたことが無かった。実写映画『君の膵臓をたべたい』(2017年)をやった時に初めて心から涙が出た時に、そのふたが、気づけば無かったなと。そういう出会いの瞬間があるかもしれない。でも、いずれ取れるさ! という感じです。大丈夫、大丈夫です」と振り返りつつ、最後に「やっべ〜えらそうな感じになってる!」とこぼして笑いを誘った。
今、コメディーに挑戦しているという加藤は、「やりたいことがあっても、自分がやりやすい方に逃げちゃう癖がある。色んな映画やドラマに出ていて、コメディアンでもある北村さんに、アドバイスいただきたい」と質問。北村は予想外の質問に「は〜、コメディアンとしてのアドバイスとなるとですね…」と笑いつつ、「日本というのは笑いに厳しい国だと思っているんです。だから僕は基本的に10代の時は、お笑い芸人さんから色んなことを吸収していました。特に見ていたのは『ラーメンズ』で大好き。でも、マネルわけではなくて、ツボを押さえるということは、コメディアンとしてやっていましたね。でも、一番難しいな〜。僕もいまだに模索しています」と自身の経験も踏まえ、正直に答えた。
そして、穐本は「緊張すると相手の目を見て話せなくなる。そういうのは、匠海くんはどうしていますか?」と質問し、それを聞いた北村は、「ということは、今、緊張していないということだよね? 僕の目を見て、しっかりしゃべってくれているもん。今、すごいバッチリ僕のこと見ているから、大丈夫だよ」と冗談めかしつつも、しっかり安心させていた。