永野と井桁弘恵がMCを務める『ミュージック甲子園』。
本番組は、シンガー、ラッパー、ボカロP、バンド、アイドル…18歳以下の“まだ見つかっていない音楽の原石”を探し出す青春発掘バラエティだ。
今回は、収録直後のMC2人にインタビューを実施。番組に出演する高校生世代への思いはもちろん、永野と井桁にも自身の10代の日々を振り返ってもらった。
――高校生世代が夢に向かってキラキラする姿を見てどんな心境になりましたか?
井桁弘恵(以下、井桁)「まさに夢の原点を見ているわけじゃないですか。ここから羽ばたこうとする熱量って素敵だし、キラキラがまぶしかったです」
永野「自分たちの時代は、そのキラキラが『恥ずかしい』という感覚だったんですよ。友だちに見られるのがイヤだなと思うけど、時代は変わったんだなって。あそこまで自分を表現できる高校生がいるのが衝撃でした」
井桁「でも、なかには『友だちに見つかったらどうしよう』と躊躇している子もたくさんいると思うんですよね。そういう子にも、出たことを後悔させない番組にしたいと思ってるので、ちょっとでも迷ってる方がいたら、ぜひ応募してほしいです」
永野「個性が強い人ばかりいるので、ハードルが上がっているのかもしれないですけど、関係ないです。人から見たら平凡なバンドでも歌手でもなんでもいいので、応募してほしい。はっきり言って我々は腕があるので、面白くしますから!」
――(笑)。
永野「個性的で楽しい10代たちですけど、我々が面白くしているからそう見えるところもあるんです。だから任せなさい。本当に誰でも来い! イヤな気持ちは本当にさせないから。我々が一つだけ守っているのは、その人たちを笑わないこと。それは絶対にしない。だから大丈夫!」
――心強いメッセージありがとうございます。本番組は、夢に向かう10代が出演します。おふたりは10代のころどんな夢を持っていましたか?
井桁「高校のときにスカウトされましたが、中学生のときは食品サンプルを作る人になりたいと思っていました。ただテレビで見て『かっこよかった』というだけなので本気ではなく、まだ進路も迷っていましたね」
永野「高校に入ったときにダウンタウンやウッチャンナンチャンが出てきて、みんながお笑いを目指していた時期があったんですよ。そこで僕もお笑いをやりたいと思いました。もともと素質はある気がしていて、その時期に花が開きましたね」
――永野さんがテレビで見て芸人さんに憧れたように『ミュージック甲子園』を通して、夢を持つ高校生世代がいるかもしれませんね。
永野「確かに。今は音楽の道に進みたい子を集めていますけど、この番組を見て『音楽をやりたい!』と思う子がいるかもしれませんよね。『番組に出たいから楽器を触る』とか『歌ってみる』とか大歓迎です」
――今回、勇気を出して出演する高校生世代も多いと思います。おふたりが10代のころに「あれは勇気を出して一歩踏み出せたな」と思うエピソードがあれば教えてください。
永野「芸人になるには、昔は師匠と弟子が主流でしたけど、今はお笑いの学校があるじゃないですか。僕が芸人を志したときは、お笑いの学校がほとんどないときで、事務所のオーディションに行っていたんですよ。それには勇気がいりましたね。下手すると一番過酷なお笑いの時期だったというか。自分が家で考えてきたものを人前でやるって……今考えたら相当怖いですね」
井桁「私は『就職活動をしない』という決断をしたことですね。みんな就活し始めて、家族も『どうするんだ』となったタイミングでコマーシャル『ゼクシィ』のお仕事が決まったんです」
永野「すごいな~」
井桁「合格が決まったときにおばあちゃんが亡くなってしまい、お葬式に合格発表の際に頂いたお花を持って行ったんです。天国のおばあちゃんにも家族にも『この仕事をやります』と報告したときは、一歩踏み出したタイミングだったなと思います」
――今回、初テレビ出演の10代がほとんどです。おふたりは初めてのテレビ出演を覚えていますか?
井桁「今の活動をする前に地元のテレビでインタビューを受けたことはありますが、本格的なものだとコンテストに出場したときが初めてですね。正直、学校で何を言われるかが怖かったですし、『自分ってこういう声なんだ』や『こうやって映るんだ』と思って、うれしさというよりは、恥ずかしさのほうが強かったのを覚えています」
永野「高校時代にお笑いコンテストに出て、ローカルテレビに映りました。昨年、地元のテレビ番組に出たときにその映像を見たんですけど、今と芸風が変わってなかったですね。普通は『当時の映像を出されて恥ずかしい!』と思うのに、何にも成長してなくて(笑)。自分としては黒歴史だったのですが、案外人間って変わらないなと思いました」
井桁「貫いてきたってことですよね」
――最後に番組をご覧になる方にメッセージをお願いします。
永野「僕たちは斜に構えていないし、出演してくれる方々も無邪気に楽しく応募できる気がします。これちょっと古い例えですけど、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』や『学校へ行こう!』以来、久々に『イェーイ!』ってできる番組が誕生したと思うんですよ。
最近、『イェーイ!』って言いながらテレビに出られる番組ってないじゃないですか。とにかく陽気なスタッフで固めて、昔のテレビみたいな番組を作ります(笑)!」
井桁「人ががんばる姿って、どの立場のどういう環境の方が見てもすごくエネルギーをもらえるし、10代のピュアさ、明日からの活力にもなると思うんです。そんながんばる人を見て、明日が明るくなるような番組にしたいと思っています。ぜひ、優しく見守る気持ちで応援しながら、楽しんでもらえたらと思います」
取材・文:浜瀬将樹
写真:稲澤朝博


