榮倉奈々と赤楚衛二がダブル主演を務めるサタデードラマ10『あにいもうと』。
現在毎週土曜夜10時からテレビ朝日系で放送中の本作は、トラブルメーカーの“兄”を持ちながら医師への道を切り開いた妹・春木奈緒(榮倉)と、病魔と闘う“妹”を支える兄・園田修司(赤楚)の許されざる愛を描く、切なくも濃密な物語だ。
今回は、榮倉と赤楚にインタビューを実施。これまでの振り返り、さらには撮影を経てのお互いの印象など、息の合ったかけあいを交えながら語ってもらった。
――現在、放送中の『あにいもうと』。ここまでの展開で感じた作品の魅力、撮影時の想いなどを教えてください。
榮倉奈々(以下、榮倉)「最終話までの流れは知っていても、恋愛要素、サスペンス要素、家族愛の話がここからどう絡んでくるのか。まったく予測ができなかったので、脚本が届くのを楽しみにしていたのを覚えています。撮影中にはまだ分からなかった、新城(毅彦)監督の世界観や編集も加わるので、今後もより深みのあるドラマになるんじゃないかなと期待しています」
赤楚衛二(以下、赤楚)「まず映像がとても綺麗だなというのが印象的でした。新城さんの画の作り方がすごいし、音楽も美しい。物語の世界観にとてもマッチしていましたね。すごく見やすくて素敵だなと思いました」
――これまで放送されてきたなかでの印象的なシーンを教えてください。
榮倉「修司と絵里ちゃん(宮崎優※「崎」はたつさき)のきょうだいのやりとりは切ないけど温かいなと思います。第1話の屋上のシーンは雨が降ってしまい撮影に2日間かかったんですよ」
赤楚「そうですね」
榮倉「その時は大変そうだなと思っていたのですが、本当に印象に残る素敵なシーンでした」
赤楚「ありがとうございます。僕は第1話の火事のシーンですね。(奈緒の)お兄ちゃん(亮介/木村達成)が登場したところで“サスペンス味”が増しましたし、一気に核心に迫る感じがして『この物語はどう展開されていくんだろう』とワクワクしました」
――それぞれご自身が演じた役について、人として尊敬した部分を教えてください。
榮倉「長年続けてきた仕事が自分の理想と違ったのかも…とか、全力で仕事と向き合えていないかも…と思ったときに、投げ出すのではなく、向き合おうとしているところはたくましいなと思いました。家族関係が複雑で、さまざまなものを抱えながらも一生懸命生きている人なので、応援したくなりました」
榮倉「投げ出そうと思えば投げ出せるタイミングがたくさんあったと思うのですが、子どもの頃からきちんと向き合って受け止めてきたタイプだと思うので、強いですよね」
――赤楚さんが演じた修司についてはいかがですか?
赤楚「妹のために一生懸命頑張る修司は、素敵だなと思います」
――赤楚さんも弟がいらっしゃいますが、修司の気持ちに共感できますか?
赤楚「ちょっと分からないかもしれないですね(笑)。あそこまではできないというか…それは『妹だから』というのが大きいと思うんですよ。病気はまた別ですが、僕は弟がかわいそうな目にあっても、痛い思いをしても『這いつくばってでも生きろ!』と思っちゃうタイプなんですけど(笑)、妹だと『大事にしてあげなきゃ』と思っちゃうでしょうね。あんなに可愛い妹がいると、修司のような愛情の強さにはなるんじゃないかなと思います」
――榮倉さんは修司について、赤楚さんは奈緒について、どんな印象を抱いていますか?
榮倉「修司はしっかり現実と向き合っていて偉いなと思います。コンパクトなお家に育ち盛りの男子、妹、おばあちゃんと3人で生活するって学生時代も苦しかったんじゃないかなと思って…。当時は少し荒れるようなこともあったかもしれないけれど、結果的には家族を支えることを選び、職場では家族のために土下座してまで頑張っている姿は立派だと思います。健気な青年ですよね」
赤楚「これまで修司は、妹の主治医になった医師たちに対して『自分にとっては、たった一人の妹なのに、大勢いる患者の一人としか思われていないだろうな』と不信感を抱いていたと思うんですよ。でも、奈緒が担当になったことで、やっと向き合って、受け止めてくれる人が現れた…と思っただろうし、僕も奈緒を『救いの手を差し伸べてくれた人』と感じましたね」
――物語に登場する汐見崎市を中心とした「地方編」でのロケはいかがでしたか?
赤楚「千葉県の勝浦や神奈川県の真鶴など…遠かったですね(笑)」
榮倉「毎回往復に4~5時間費やしていたし、次の日も同じ場所に行くこともあったので、『遠かった』という印象は強いです(笑)。色々な海に行ったからか、一体自分がどこにいるのかが分からなくなっていました」
赤楚「後半、特に分からなくなりましたよね(笑)。でも『今でもあんなに綺麗な港町があるんだ』と思うほど、景色が抜群でした。ドラマの世界観に説得力を持たせてくれるロケ地で、素晴らしかったなと思います」
榮倉「そうだね」
――初共演となるお二人。ドラマ撮影を経て、最初と現在で印象の変化はありましたか?
榮倉「皆さんからは普段『可愛い』と言われることが多いのかな?」
赤楚「どうなんですかね?」
榮倉「私は、修司のようなお兄ちゃんっぽい人だなと思いました」
赤楚「あまり言われないのでうれしいです。僕、長男なんですけど、確かに『お姉ちゃんがいそう』とよく言われます…そんなことないですよね?」
榮倉「『お姉ちゃんに可愛がられていそう』というイメージがあるのかな? なにか困ったことがあったとき、いつも『僕が引き受けますよ!』と、請け負ってくれてとても頼りになりました。まさにお兄ちゃんのような存在でした」
赤楚「榮倉さんはアネゴ肌だなって思います。引っ張ってくれるし、現場のスタッフさんたちからも慕われていたし、勉強にもなりましたね」
榮倉「私、頼りないけどね…」
赤楚「いやいや、最初の頃にTシャツをいただけてうれしかったんですよ」
榮倉「(現場が)楽しくなればいいなと思って」
赤楚「楽しかったです。あと、みんなで話す機会があったんですけど、『榮倉さんが素敵だった』という話を耳にしました」
榮倉「本当に?! そういう話は、もっと早く伝えてほしかった!」
赤楚「(笑)」
写真:稲澤朝博
ヘアメイク:竹下あゆみ(榮倉)、廣瀬瑠美(赤楚)
スタイリスト:影山蓉子(榮倉)、壽村太一(赤楚)




