劇作家、演出家、俳優として活躍した芸能事務所「アルファエージェンシー」の創設者・芥正彦(あくた・まさひこ)さんが10月27日、急性心筋梗塞のため死去した。4日、同事務所が発表した。
公式サイトを通じ、「10月27日 芥正彦が急性心筋梗塞のため永眠いたしました。生前のご厚誼(こうぎ)に感謝いたしますとともに謹んでお知らせ申し上げます」と報告。葬儀は近親者、同事務所所属俳優、スタッフで執り行ったとした。
故人について、「芥は、1976年中島葵、万代博実とともにアルファエージェンシーを創設しました」と伝え、「万代は東大にて劇団駒場を主宰する芥と出会い、以降、深い尊敬と愛情をもって生涯芥を支えました。1978年3人でホモ・フィクタス ACT & AOI 劇団を結成、万代はその全公演の制作を務めています。アルファエージェンシーは、この三人の存在、志と熱意がなければ生まれることはありませんでした」と功績を紹介した。
その上で、「事務所創設50年の節目に、大切な方を失うこととなり、強い寂しさを感じます」と記し、「遺された者たちで、改めて初心にかえり、志を継いで参りたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします」と結んだ。
同事務所には俳優の豊川悦司、萩原聖人、余貴美子、柄本佑、滝藤賢一、伊藤沙莉らが所属している。
芥さんは1946年生まれ。65年東京大学入学、同年5月「血の婚礼」(F.G.ロルカ作、劇団駒場)初出演。69年、東大全共闘オーガナイザーとして三島由紀夫を東大駒場に招へい、討論会を行う。三島とのその激論はのちに「三島由紀夫 VS 東大全共闘《美と共同体と東大闘争》」にまとめられる。78年、ホモ・フィクタス ACT & AOI 劇団結成。劇作家、俳優として数多くの演劇、舞台、映画等に関与した。