【訃報】「奥の細道殺人事件」などで知られる作家・斎藤栄さんが91歳で[2024/06/24 17:13]

 小説「奥の細道殺人事件」などで知られる作家の斎藤栄さんが、15日午前8時23分に亡くなっていたことが分かった。91歳だった。
遺族によると、斎藤さんは自宅で老衰のため亡くなった。葬儀・告別式は、すでに近親者にて執り行われており、後日、お別れの会を開く予定という。
東京都出身。高校在学中には、作家で元東京都知事の石原慎太郎さんらと同人誌を刊行。東京大学法学部を卒業後は、横浜市役所に勤務。公務員生活のかたわら、ミステリーの創作活動を始め、1963年「機密」で宝石中篇賞、66年「殺人の棋譜」で江戸川乱歩賞を受賞した。72年に退職し、作家活動に専念。長編推理小説の作風は、本格推理を軸に、社会現象・時代風俗と正面から取り組んだ緻密な構成を持ち、趣向に富んだものが多く、著書は400冊を超える。
代表作に「紅の幻影」「紙の孔雀」「Nの悲劇」や、「水の魔法陣」などの魔法陣シリーズ、日美子&二階堂警視シリーズ、江戸川探偵長シリーズなどがあり、テレビドラマ化された作品も多数。

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