緊迫するウクライナ情勢、混乱はウクライナ各地に飛び火しています。クリミア半島は事実上、ロシアが制圧していますが、首都キエフではロシアを非難する人々、一方で、ドネツクなど東部の都市ではロシアを支持する人々と、ウクライナ全土を東西に分けて、互いを非難するデモが激しさを増しています。
反ロシアデモ隊:「ロシアはずうずうしいんだ。彼らのやり方は昔も今も正しくない。いつも嘘ばかりついている」
東部ドネツク市では、州の庁舎前に、ロシア国旗を手にした住民約2000人が集まり、警官隊の制止を振り切って突入しました。住民らは建物を占拠すると、ロシア国旗を掲げました。その後、市内で反ロシアデモを行っていた住民と衝突し、7人が負傷しています。同じ東部のハリコフ市でも、州庁舎の前に数百人の住民が詰め掛け、ロシア語を公用語とするよう求めました。また、クリミア半島のシンフェロポリでは、現地入りしていた国連特使が武装グループに取り囲まれ、一時、喫茶店に閉じ込められるなど視察活動への妨害が起きています。
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