インドネシアで総選挙 大統領選前に最大野党に支持[2014/04/10 19:05]

 インドネシアで9日、7月の大統領選の前哨戦と位置付けられる総選挙が行われ、最大野党の闘争民主党が10年ぶりに第1党に返り咲く情勢です。

 インドネシアの総選挙は5年に1度、定数560を比例代表制で選びます。1998年の民主化後、4度目の総選挙となった今回は、有権者数が約1億9000万人に上り、12の政党が出馬しました。正式な結果は5月上旬に発表される予定ですが、民間機関の調査によりますと、スカルノ初代大統領の長女・メガワティ前大統領率いる最大野党「闘争民主党」が2割近い得票率で、10年ぶりに第1党に返り咲く情勢です。闘争民主党は、庶民派として人気を集めるジョコ・ウィドドジャカルタ特別州知事を7月の大統領選候補に据え、支持に結び付けました。ただ、大統領選への擁立は、総選挙で25%以上の票を得るか、議席の20%以上を獲得した政党だけができ、他党との連立が必要となる見通しです。ユドヨノ大統領率いる連立政権・第1党の民主党は、相次ぐ汚職などが尾を引き、スハルト元大統領系のゴルカル党などに続く第4党となる見通しです。

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