事態打開なるか…バイデン副大統領ウクライナ入り[2014/04/22 05:50]

 ウクライナ東部で親ロシア派による政府庁舎の占拠が続き、膠着(こうちゃく)状態に陥いるなか、首都キエフにアメリカのバイデン副大統領が入り、事態打開に乗り出しました。

 アメリカのバイデン副大統領が21日、ウクライナの首都キエフに到着しました。親ロシア派が不法に占拠する建物の明け渡しなどを改めて訴え、数日内に変化がなければロシアへの追加制裁も辞さない構えです。ドネツクの州政府庁舎は今も占拠が続いています。しかし、こうしたなかで「平和のためにピアノを弾きたい」とやってくる人も現れました。
 イタリア人、ダビデ・マルテロさん:「皆、落ち着いて話し合いさえあれば、解決策が見つかると思いますよ」
 ロシア・ラブロフ外相:「ウクライナ暫定政権は過激派集団を統制できないし、その気もないのかもしれない」
 一方、ロシアのラブロフ外相は、ウクライナ東部で親ロシア派の検問所が武装集団に襲撃されて6人が死傷した事件について、暴力の停止などを定めたジュネーブ4者合意を「反故(ほご)にしている」と暫定政府を批判しました。ロシア側は、銃撃はウクライナ極右組織によるものとする一方、ウクライナ側はロシア側の自作自演だとしています。

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