アメリカ政府が指摘「ロシアはINF条約違反」[2014/07/30 08:19]

 アメリカ政府は、ロシアが巡航ミサイルの発射実験を行っていたとして、旧ソ連との間で結んだ中距離核ミサイルの全廃条約に違反していると指摘しました。

 INF(中距離核戦力全廃条約)は、1987年にアメリカと旧ソ連の間で結ばれた軍備縮小の条約の一つです。射程500kmから5500kmの地上に配備する巡航ミサイルの所有や実験などを禁止していますが、アメリカ政府は29日、ロシアがこの条約に違反し、発射実験を行っていたと指摘しました。ニューヨーク・タイムズ紙によりますと、実験は2008年ごろから始まり、オバマ大統領が28日、プーチン大統領に手紙で違反を伝えたとしています。
 米国務省・サキ報道官:「ロシアに対し、条約の義務に従って検証可能な方法で禁止されたミサイルを撤廃するよう促す」
 アメリカ国務省は、ケリー国務長官がラブロフ外相と電話で会談し、この問題について高官レベルでの協議を速やかに行いたいとの考えを伝えたことを明らかにしました。

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