イスラム教徒にとって「ムハンマド描く行為」とは?[2015/01/14 17:00]

 襲撃を受けて記者ら12人が殺害されたフランスの新聞社が、14日に発売の特集号で、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を掲載。14日のニュースのポイントは、このムハンマドを描く行為がイスラム教徒にとってどういうことなのかを解説します。

 ムハンマドは今から約1400年前にアラビア半島に実在した人物で、商人の息子として生を受けました。40歳の時に神の啓示を受け、イスラム教の布教を開始。中東地域に詳しい東京大学・長沢栄治教授によりますと、現在、世界中で約16億人の教徒がいるといわれるイスラム教発展の礎を築いた人物で、「最後の預言者」とされています。このムハンマドが神から聞いた言葉を集めたものが、イスラム教の聖典「コーラン」です。イスラム教では、ムハンマドの言動は模範とされ、そのムハンマドを描くこと自体が教えに反します。今回の発端となった風刺画を巡っては、侮辱するものだと反発する声は強いということです。

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