米・キューバ国交正常化交渉 “人権問題が鍵”[2015/01/24 11:49]

 キューバとの国交正常化交渉を終えて、アメリカ政府の高官は、人権問題の協議が鍵になるという考えを強調しました。

 (中丸徹記者報告)
 会見に臨んだジェイコブソン国務次官補は、時折、笑顔も見せましたが、基本的には厳しい表情でした。
 ジェイコブソン米国務次官補:「米、キューバは、両国の意見の隔たりについても埋めるべく取り組んでいる。表現の自由や人権について、今回の協議の一部として話し合った」
 また、キューバの共産党の機関紙の記者の「テロ支援国家指定と経済封鎖の解除がなければ、国交正常化できないのではないか」という質問に、「オバマ大統領も、その2つの問題を交渉を進めるうえで認識している」と答え、議会で共和党の理解が得られれば経済封鎖を解く可能性についても触れました。ただ、実は、会見の前にキューバの反体制グループと朝食を取るなど、交渉が終了した後はキューバの嫌がる行動も見せるようになっています。アメリカ国内の理解を得るためとみることもできますが、キューバ側の反発も予想されます。国交正常化までの難しい駆け引きがいよいよ表面化しています。

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