オバマ大統領、アフガニスタン駐留米軍の削減見直し[2015/03/25 07:21]

 アメリカのオバマ大統領はワシントンを訪問しているアフガニスタンのガニ大統領と会談し、アフガニスタンに駐留しているアメリカ軍の削減計画を見直し、年内は駐留規模を維持する方針で合意しました。

 オバマ大統領:「アフガニスタンに駐留している米軍9800人を年末まで維持することを決めた。アフガニスタンの治安を守り、テロ攻撃を防ぐのが目的だ」
 オバマ政権は、アフガニスタンに駐留している9800人のアメリカ軍を年末までに5500人に削減し、来年末に完全撤退する計画を進めていました。しかし、ガニ大統領が駐留の延長を求め、野党共和党からもアメリカ軍が撤退すれば「イスラム国」の台頭を許したイラクの二の舞いになるという指摘が出ていました。このため、年内は9800人の駐留を維持し、来年末の撤退計画は今年後半に定めることで合意しました。オバマ大統領はアフガニスタンからのアメリカ軍の撤退を重要な公約に掲げてきましたが、方針転換を強いられた形です。

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