「被爆者の声に耳傾けて」 トルーマン大統領の孫[2015/04/29 18:22]

 70年前に原爆投下を指示したトルーマン大統領の孫が長崎の被爆者とともに参加したイベントで、アメリカの高校生に対し、被爆者の声に学ぶよう訴えました。

 NPT(核拡散防止条約)の再検討会議が開かれているニューヨークで28日、トルーマン大統領の孫、クリフトン・トルーマン・ダニエルさん(57)が被爆者とともにイベントに出席しました。ダニエルさんは、2012年に広島・長崎を訪れるなど被爆者と交流を続けています。約200人の高校生を相手に「被爆者の経験に耳を傾ける必要がある。学ばなければ再び同じことが起きる」と語りました。また、長崎で被爆した山下泰昭さん(76)も「歴史を忘れた時、歴史は繰り返す」と強調しました。高校生から「被爆者だということで差別されたか」「アメリカを憎んだか」と聞かれ、山下さんは「差別はされたが、憎しみはない。憎しみからは戦争が生まれる」と応じました。

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