アメリカ議会下院「TPA法案」18日にも改めて採決へ[2015/06/18 12:26]

 アメリカ議会下院は、TPP(環太平洋経済連携協定)交渉妥結の前提となるTPA法案を18日にも改めて採決する方針を決めました。合わせて成立させる方針だった関連法案の可決の見通しが立たないため、切り離して可決させる狙いです。

 TPA法案は12日に下院で可決されました。しかし、TPA法案とセットで可決されることが必要だった雇用支援関連の法案が与党・民主党の反対で否決されました。共和党幹部は、雇用支援関連の法案を再び採決しても可決される見通しがないことから、TPA法案を切り離した形で改めて採決する方針に転換しました。この場合、下院でTPA法案が可決されても上院で改めて可決する必要があります。上院ではTPA法案に反対する民主党議員が雇用支援関連の法案と一体化することを条件に賛成票を投じた経緯があるため、TPA法案が下院で可決されたとしても上院で再び可決されるかは不透明です。

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