ギリシャ国債格下げ ユーロ離脱の確率「50%」[2015/06/30 10:33]

 アメリカの大手格付け会社「スタンダード・アンド・プアーズ」は、ギリシャ国債の格付けを投機的水準の範囲内でさらに1段階引き下げました。デフォルトの可能性が高まったと判断しています。

 スタンダード・アンド・プアーズは29日、ギリシャ国債の格付けを「CCC」から「CCCマイナス」に1段階引き下げました。投機的水準の範囲内でさらに1段格下げしました。「チプラス首相は、金融・経済の安定より、国内政策を優先している」と指摘しています。今後の見通しは「弱含み」で、さらに格下げする可能性があります。また、今後、半年以内に民間向けでデフォルトが発生するという公算が大きいと指摘しました。ギリシャがユーロ圏から離脱する確率については「50%」と分析しています。
 一方、大手格付け会社「フィッチ・レーティングス」は29日、ギリシャの大手4銀行の格付けについて部分的なデフォルトを示す「RD」に引き下げました。預金引き出しを制限するといった資本規制を当局が決めたことが背景にあります。

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