原爆投下 NYタイムズが読者の意見賛否両論を掲載[2015/08/09 15:57]

 アメリカのニューヨーク・タイムズ電子版は広島・長崎への原爆投下について、初めて読者から意見を募集し、賛否が分かれる内容を掲載しました。

 8日付のニューヨーク・タイムズ電子版には、「アメリカは広島と長崎に原爆を投下しなければならなかったのか」との質問に対する15人の意見を掲載しました。15人の年齢や職業は明らかにされていません。アメリカの他、日本やイギリス、カタールからの意見もありました。アメリカのある男性は、「民間人に対するテロ行為だった。トルーマンは戦争犯罪人だ」と原爆投下を非難しました。一方、アメリカの別の男性は、「トルーマンは正しいことをした。それが日本人の命を救ったか、救わなかったかは重要ではない。それは政治的に正しく、アメリカ人の命を救い、戦争を終わらせた」と原爆投下の判断を支持しました。ニューヨーク・タイムズが原爆について、読者に意見募集を呼び掛けたのは今回が初めてのことです。アメリカ世論に原爆投下の是非を巡って、賛否両論の意見があることが改めて明らかになりました。

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