米で耐性菌感染 食品医薬品局がオリンパスに警告[2015/08/19 01:18]

 オリンパスの内視鏡が原因で薬剤耐性菌が感染したとする問題で、迅速な報告が遅れたとしてアメリカ当局がオリンパスに警告書を出しました。

 アメリカのFDA(食品医薬品局)が17日に公表した警告書によりますと、オリンパスの内視鏡によって薬剤耐性菌の感染が病院で起きた問題について、オリンパスは2012年5月に把握しながら30日以内の報告義務を怠り、報告が今年になったなどと指摘しました。そのうえでFDAは、15営業日以内に再発防止策を提出するよう要請しました。これに対し、オリンパス側は「FDAの要請に応えるべく、警告書を検証している」とコメントしています。問題の十二指腸用の内視鏡は複雑な構造で洗浄しにくかったため、抗生物質が効かない耐性菌の感染が広がったとされています。複数の死者が出たとして、オリンパスのアメリカ法人などを相手に損害賠償を求める訴訟が起きました。一方、FDAは、内視鏡大手の「HOYA」や富士フイルムホールディングスのグループ企業についても製品の設計などに問題があったとする警告書を出しました。

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