「密室で決まる」国連事務総長の選出、「透明化」へ[2015/09/12 12:00]

 国連事務総長の選び方を巡り、国連総会は候補者のヒアリングを行うことなどを盛り込んだ決議案を採択しました。これまで「密室で決まる」と批判されてきた選出方法の透明性を高めることが狙いです。

 国連の事務総長は2007年以降、韓国出身の潘基文氏が務めています。国連憲章は、事務総長の選出方法について「安全保障理事会の勧告に基づいて総会が任命する」と規定しています。しかし、実質的には安保理の「密室」で選ばれるため、透明性が低いと批判されてきました。次期国連事務総長の選出を来年に控え、国連総会は11日、加盟国すべてが参加する総会で事務総長候補者のヒアリングを行うことなどを盛り込んだ決議案を採択しました。安保理のメンバーだけでなく、総会の加盟国が事務総長の選出に一定の影響を与えることが狙いです。

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