“中国は戦勝国”とアピール 習主席、国連で演説[2015/09/29 08:24]

 中国の習近平国家主席は国連で演説し、「日本の軍国主義と戦い、世界の反ファシズム戦争の勝利に貢献した」と述べ、“戦勝国”としての立場を強調しました。

 習近平国家主席:「中国は3500万人以上の民族の犠牲を払い、日本の軍国主義と戦った。世界の反ファシズム戦争勝利に歴史的な貢献をした。歴史は変えることはできないが、未来は作ることができる」
 そのうえで、習主席は「主権と領土保全への侵害や内政干渉は許されない」と述べ、南シナ海の岩礁埋め立てや人権問題で圧力を強めるアメリカを牽制(けんせい)しました。一方、経済では「中国の発展の追い風に一緒に乗ろう」と呼び掛けるなど、今後の経済成長に自信を示しました。さらに、アフリカを中心に途上国支援への強化や中国と国連の平和発展基金を創設し、10年間で10億ドルの拠出を発表するなど、国際社会をリードしていく“責任ある大国”をアピールしています。

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