偵察衛星に見せない 北のミサイル発射台覆う幕が![2015/10/08 11:49]

 北朝鮮が発射を示唆していた事実上の弾道ミサイルですが、発射台などを幕のようなもので覆い、各国の偵察衛星に作業の様子を見られないようにしていることが分かりました。ソウルから報告です。

 (大野公二記者報告)
 韓国国防省関係者らによりますと、幕で覆われているのは、東倉里(トンチャンリ)にあるミサイルの発射台と平壌から鉄道で運ばれてくるミサイルの胴体部分が到着する東倉里駅の一部です。これらの施設を覆っている幕は、ミサイル発射場の増築工事が終わった今年7月以降に設置が始まったということです。発射のタイミングや準備作業を隠す意図があるものとみられます。北朝鮮は10日の朝鮮労働党創建70周年に合わせて、人工衛星と称する事実上の弾道ミサイルの発射を示唆していました。ソウルにある米韓連合司令部が分析したこれまでの衛星画像では、幕に覆われたミサイル発射台の中に弾道ミサイルの本体がまだ搬入されておらず、周辺の燃料施設などでも慌ただしい動きは確認されていません。そのため米韓連合司令部は、10日までの発射は物理的に不可能だと判断しています。

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