亡き妻へ思い「一緒に歩いてる」ノーベル賞大村さん[2015/12/07 11:50]

 ノーベル賞の授賞式のためスウェーデン入りしている医学生理学賞の大村智さんは記者会見で、受賞の喜びと亡き妻への思いを語りました。

 北里大学・大村智特別栄誉教授:「こういった発見というのは一人でできるわけではないですから、いわば代表で頂いたというふうに考えなきゃいかんと思うんですね」
 大村さんは医学生理学賞の共同受賞者らとともに会見を行いました。会見場に持参したかばんには、15年前に亡くなった妻・文子さんの写真が入っていました。
 北里大学・大村智特別栄誉教授:「これはね、彼女が一番気に入った着物、着てる時です。だから、これ選んでやったんですよ」「(Q.ストックホルムに来たことを奥様にどのように報告する?)彼女、一緒に歩いていますから、分かってますから」
 また、大村さんは物理学賞に選ばれた梶田隆章さんとノーベル博物館を訪れ、研究の記念品を贈りました。大村さんは発見した微生物のサンプルなどを寄贈し、梶田さんはニュートリノを捉えるために観測施設で使われている光センサーを選びました。
 東京大学宇宙線研究所・梶田隆章所長:「スーパーカミオカンデの実験の一番大切な部分を寄付したと。皆様にそれが伝わればいいかなと思います」

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