「要人暗殺」部隊も参加 過去最大の“米韓演習”[2016/03/07 11:46]

 アメリカと韓国の合同軍事演習が始まりました。注目されるのが北朝鮮の動きですが、これまで1月の核実験をはじめ、国際社会の非難が高まるなかでの、人工衛星と称した「ミサイル」を発射。国連が新たな制裁を決めた直後にも新型のロケット砲を試験発射するなど、挑発的な行動を続けてきました。こうしたなか、軍事演習を前にアメリカなどに「総攻撃を仕掛ける」と警告しています。

 (大野公二記者報告)
 今、ソウルを覆っている雰囲気は「さすがにロケット砲などでソウルを直接、攻撃してくることはないにしても、何かしらのことはやってくるだろう」といった漠然とした不安を感じている人が多いです。
 韓国・国防省報道官:「(米韓合同軍事演習は)韓国軍30万人、米軍1万7000人余りが参加して最大規模で開始されます」
 軍事演習では、海岸への上陸作戦だけでなく、内陸部まで素早く進撃し、核やミサイル施設を攻撃する訓練も行われます。さらに、中東でテロ組織の幹部を暗殺する作戦に従事した米軍の特殊部隊も参加しています。これに対し、北朝鮮側は強く反発しています。7日朝に発表された声明では「我々の最高首脳部を狙った『斬首計画』まで強行することに、核戦力を中心に総攻撃を仕掛ける」などと警告しています。今回、米韓が過去最大規模の軍事演習に踏み切り、それを積極的にPRする背景には、北朝鮮に対し、米韓の強大な反撃能力を誇示したいという考えがあります。

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