パルミラを奪還 「イスラム国」戦闘員400人死亡か[2016/03/28 10:32]

 シリアの国営メディアは、政府軍が過激派組織「イスラム国」の支配下にあった中部の遺跡都市パルミラの全域を奪還したと報じました。

 シリアのパルミラは去年5月、「イスラム国」に制圧され、世界遺産の遺跡の一部が破壊されるなどしました。シリア国営テレビによりますと、政府軍はパルミラの奪還を目指して市街地に入っていましたが、27日、完全に制圧したということです。この戦闘で、「イスラム国」の戦闘員400人が死亡したとの情報もあります。パルミラの奪還で、シリア中央部からイラク国境に広がる広大な砂漠地帯を支配下に置くことができ、「イスラム国」に対する大きな戦果といえます。シリア政府軍はロシアから空爆の支援を受けていて、ロシアのメディアは、プーチン大統領がシリアのアサド大統領と電話会談し、歓迎の意を述べたと伝えました。

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