金正恩氏が労働党委員長に就任 党大会閉幕[2016/05/10 02:12]

 北朝鮮で36年ぶりに開かれていた朝鮮労働党大会は9日、金正恩氏が党の最高位となる委員長に就任したことを発表し、閉幕しました。

 金永南(キム・ヨンナム)氏:「敬愛する金正恩同志を朝鮮労働党委員長として高く推戴(すいたい)することを本大会に丁重に提案します」
 朝鮮労働党委員長は、新しく設けられたポストで“金正恩時代”の新たな幕開けを印象付ける狙いがあります。指導部となる政治局常務委員には、再任となった最高人民会議の金永南常任委員長、朝鮮人民軍の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長ら5人が選ばれました。一方、新たな人事では、注目されていた金正恩氏の妹・金与正(キム・ヨジョン)氏の抜擢(ばってき)はありませんでした。党大会では権力を軍から党に移す姿勢が打ち出されたほか、核保有国としての立場を改めて鮮明にしました。また、国民生活の立て直しなど、経済を強化していく方針も強調しました。
 金正恩氏:「革命的路線と方針が徹底して貫かれ、主体革命の偉業遂行において偉大な転換を確信しながら歴史的な第7回党大会の閉会を宣言します」
 平壌市民らが参加する祝賀パレードが10日にも行われる予定で、新しい指導部のメンバーも披露される見通しです。

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