「男児守るためにゴリラ射殺」母親の刑事責任問わず[2016/06/07 17:01]

 アメリカ・オハイオ州の動物園で先月、3歳の男の子を守るためゴリラが射殺された問題で、検察当局は男の子の母親の刑事責任を問わない方針を決めました。

 アメリカのメディアによりますと、オハイオ州の検察当局は6日、男の子と一緒にいた母親の監督責任などを調べた結果、訴追しない方針を明らかにしました。男の子がゴリラの飼育エリアに落ちた際、母親は男の子を含む4人の子どもに注意を払っていましたが、「数秒間、目を離した隙に走り出した」として、刑事責任はないと判断しました。検察官は「3歳の子どもは素早く動いてしまう。そう信じないのは子どもを持ったことがない人たちだ」と述べました。動物園が絶滅危惧種のゴリラを射殺したことを巡って、インターネットなどで男の子の監督を怠ったとして親の責任を問うべきだという批判が起こり、司法当局が調べていました。

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