「国民の意志を尊重」と敗北認め 英首相が辞意[2016/06/24 18:00]

 EU(ヨーロッパ連合)からの離脱の是非を問うイギリスの国民投票はEU離脱派が勝利しました。この結果を受けて、残留を訴えていたキャメロン首相は辞意を表明しました。

 (吉田豪記者報告)
 国民投票から一夜明け、キャメロン首相は妻のサマンサさんとともに首相官邸に現れて演説を行いました。
 イギリス、キャメロン首相:「この国の首相を6年間、務めたことを誇りに思います。(離脱という)道を進むためには新しいリーダーが必要です」
 キャメロン首相は、国民投票の結果について「国民の意志は尊重すべきだ」と敗北を認めました。そのうえで、イギリスを船に例えながら「私が船長を務めるのは適任ではない」と話し、辞職を表明しました。ただ、すぐに辞めるのではなく、10月に予定される与党・保守党の党大会まで首相を続けると説明しています。また今後、離脱に向けたEUとの交渉などについては「新しい首相」に任せると説明しました。その新しい首相ですが、早速、後任には「離脱派」で国民投票に勝利したボリス・ジョンソン前ロンドン市長の名前が挙がっています。BBCによりますと、キャメロン首相は会見の前、すでにエリザベス女王に辞意を伝えていたということです。

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