非常事態宣言、延長しない方針一転 さらに3カ月[2016/07/15 16:56]

 突然、猛スピードで突っ込んできたトラックに人々はただ逃げ惑うしかなかったということです。フランスで花火大会の見物客にトラックが突入し、80人以上が死亡しました。捜査当局は「テロ事件」として捜査を始めました。

 フランス政府はこれまで、去年11月に起きたパリ同時多発テロの後に非常事態宣言を出していて、フランス全土で警戒態勢が敷かれていました。その後も、テロの脅威が依然として極めて高いレベルであるとして、非常事態宣言は期限を迎えても何度も延長されてきました。そして、今月に開催されたサッカーのヨーロッパ選手権や自転車競技「ツール・ド・フランス」の警備態勢を維持するために、非常事態宣言は今月26日まで再び延長。しかし、オランド大統領は「非常事態宣言を永続的に続けることはできない」と、これ以上は延長しない方針を明らかにしていました。その矢先に今回の事件が発生し、現在のところ、84人が犠牲になっていることが分かっています。これを受け、非常事態宣言はさらに3カ月、延長されることが決定しています。

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