ASEAN共同声明 南シナ海問題に「深い懸念」[2016/07/25 20:05]

 ラオスのビエンチャンで行われているASEAN(東南アジア諸国連合)の関連会議で、中国による南シナ海の海洋進出について「深い懸念」を示す共同声明が採択されました。

 一連の会議のうち、24日に行われたASEAN外相会議では、フィリピンやベトナムなど中国と対立を深める国とカンボジアなど中国と経済的に強いつながりを持つ国との間で意見が分かれ、25日も非公式協議を行い、共同声明の採択にこぎ付けました。ベトナムが求めていた国際仲裁裁判所が中国の主張を退けた裁定を「歓迎する」という文言は盛り込まれず、中国の名指しを避けたうえで、「南シナ海の現在の情勢を深刻に懸念する」という文言が書き込まれました。一方、中国の王毅外相は25日に会見を行い、南シナ海問題について「当事国同士で解決すべき問題だ」として従来の主張を繰り返しました。

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