廊下にベッドあふれ…リオの医療現場が財政難で悲鳴[2016/08/03 11:53]

 ブラジル・リオデジャネイロでは、世界各国からの観光客を受け入れる病院が財政難のため対応しきれない懸念が出てきました。

 オリンピックのメイン会場のすぐ近くにある公立病院です。観光客の受け入れ先にもなりますが、地元の住民すら満足な治療を受けられていません。ANNが入手した公立病院の内部映像です。廊下にはベッドがあふれ返り、床に敷かれたマットに寝ている患者も映っています。財政難が続くリオでは予算が大幅に削減され、医療機器などの不足が深刻化しています。この映像が撮影されてから半年が経った先月の調査でも状況は変わらず、待合室までベッドが置かれています。
 リオ州医療組合委員長:「リオの住民に対応することもできないのに、さらに五輪で訪れる100万人に対応できるはずがない」
 政府は24時間態勢の最新の医療施設を建設しましたが、続々と到着する観光客に十分、対応できるのか疑問の声が出ています。

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