「ロンドン漱石記念館」今月、30年以上の歴史に幕[2016/09/22 11:54]

 イギリスに留学していた作家・夏目漱石の資料を30年以上にわたって展示し、多くの日本人も訪れた「ロンドン漱石記念館」が今月で閉館することになりました。

 この記念館は、漱石の研究で知られる恒松郁生さんが1984年から運営してきたもので、国勢調査に記された漱石の名前や親交のあったイギリス人の写真などが展示されています。イギリスに留学していた皇太子さまも訪れるなど漱石ファンに人気の場所でしたが、入場者が減ったこともあって9月での閉館を決めました。
 恒松郁生さんの妻・芳子さん:「ちょうど今年が漱石没後100年で、来年が生誕150年の記念の年ですから、もう思い切って今年で閉館することにしました」
 記念館は閉鎖されますが、残された膨大な資料は今後の研究に役立てていきたいということです。

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