大統領“親友”に捜査のメスどこまで?情報漏洩問題[2016/10/31 17:13]

 韓国・朴槿恵(パク・クネ)大統領が、40年来の親友である崔順実(チェ・スンシル)氏に発表前の演説など国家機密の情報を漏らしていた問題で、韓国国民が朴大統領の退陣を求める怒りの抗議行動も行われています。崔氏が出頭した韓国のソウル中央地検前から報告です。

 (西村香織記者報告)
 現在も検察による聴取が続いている模様です。崔氏が到着した時には各国の報道陣が囲んだだけでなく、「崔順実氏を拘束して厳罰を」と訴える市民らにもみくちゃにされ、洋服を引っ張られて倒れそうになるなど大混乱となりました。その崔氏ですが、このまま身柄を拘束される可能性があります。30日に崔氏が帰国してから、31日の聴取。なぜ、このように急展開しているのかという理由ですが、国民の怒りが頂点に達していて検察が世論に押されたという面もあります。一方で、崔氏をはじめ、疑惑に関連する人たちが捜査が進展しすぎないうちに「ここまでは認めよう」などと口裏合わせをし、自ら一斉に出頭しているのではないかという指摘もあります。崔氏は韓国メディアのインタビューで、文書を受け取ったことは認めているものの「国家機密だとは知らなかった」と話していて、検察にもそのような主張をするものとみられます。朴大統領自身が在任中に立件されることはありませんが、検察が朴大統領を含めてどこまで捜査のメスを入れられるかが今後のポイントとなります。

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