香港独立派2議員 事実上の資格はく奪が確実[2016/11/08 08:01]

 香港の議会で議員への就任に必要な宣誓を行わなかった香港独立派の2人について、中国は議員資格を事実上、無効とする解釈を示しました。

 香港では先月、強硬な反中国政策を掲げる「本土派」の議員2人が当選後の就任宣誓で「香港は中国ではない」と書かれた横断幕を掲げたほか、中国を侮辱する発言を行いました。これについて、中国の国会にあたる全人代(全国人民代表大会)は7日、宣誓について定めた香港基本法について「不誠実な宣誓をした際は公職の資格を喪失する」などとする解釈を示しました。
 中国全人代常務委員会・李飛副秘書長:「宣誓が無効だと裁定された場合、宣誓をやり直す状況にはない」
 これによって2人は議員資格の剥奪(はくだつ)が確実となりました。中国は香港政府に対して「1国2制度」の高度な自治を保障していますが、「中国に忠誠を誓わない」独立派は許さない姿勢を明確にした形です。一方、これに先立って香港の中心部では6日、中国の対応に反発する大規模なデモが行われ、一部が警官隊と衝突するなどして4人が拘束されました。

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