朴大統領弾劾への動き 韓国与野党の攻防熾烈に[2016/11/25 11:47]

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領弾劾(だんがい)に向けた動きが加速しています。弾劾は、国会で3分の2にあたる200人以上の議員が賛成すれば可決され、大統領は職務停止に追い込まれます。その3分の2を確保するためには与党からも28人以上の賛成が必要で、熾烈(しれつ)な攻防が続いています。

 (高橋政光記者報告)
 朴大統領の謝罪会見から25日で1カ月、国会での動きも大きなヤマ場を迎えています。弾劾手続きについて野党は、早ければ来月2日に国会での採決を目指すことですでに合意しています。野党は朴大統領と距離を置く与党の議員に賛成するよう働き掛けを強めているものの、投票は無記名のため、3分の2の残り28人をしっかり確保するためには40から50人の造反が必要とみられています。次の大統領選もにらんだ与野党内での主導権争いも絡み、水面下の動きが激しくなっています。国会で弾劾が可決すると朴大統領は職務停止となり、来月予定されている日中韓首脳会談にも出席できない恐れもあります。そんななか、最新の支持率が発表されて4%と過去最低を更新しました。26日もソウルでは中心部が人で埋め尽くされるこれまでで最大規模の抗議集会が開かれます。国民の怒りに押されるように朴大統領への退陣圧力がさらに強まっています。

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