マルコス氏の英雄墓地埋葬に反対 1000人がデモ[2016/11/26 00:14]

 フィリピンで、独裁政権を敷いたマルコス元大統領の遺体が英雄墓地に埋葬されたことに反対するデモが行われ、1000人以上の市民らが集まりました。

 マルコス元大統領の遺体は今月18日、故郷の北イロコス州からマニラ首都圏に移され、英雄墓地に埋葬されました。混乱を避けるため埋葬は直前まで秘密にされ、非公開で短時間のうちに終了しました。25日、埋葬に反対する市民グループや学生団体がデモを行い、1000人以上が集まりました。デモの参加者は「マルコスは独裁者」などと訴え、英雄墓地から遺体を移すよう求めました。埋葬を支持する市民らも集まりましたが大きな混乱はありませんでした。マルコス氏は1965年から約20年間、大統領の座に就き、経済を発展させる一方で、反政府グループを弾圧するなど長期にわたって独裁体制を敷きました。マルコス氏に対する国民の評価は分かれていて、英雄墓地への埋葬を巡り、国を二分する議論が続いていました。

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