ロヒンギャ迫害問題 アナン氏「深く懸念している」[2016/12/07 07:08]

 ミャンマーでイスラム系少数派のロヒンギャに対する迫害が強まっているとされる問題について、現地を視察したアナン前国連事務総長は深い懸念を表明しました。

 ミャンマー西部のラカイン州では、多数派の仏教徒とイスラム系少数派のロヒンギャとの対立が続いていて、アナン氏は、この問題の解決のために政府が設置した諮問委員会のトップを務めています。ラカイン州では、10月にロヒンギャとされる武装勢力が警察施設などを襲撃して以来、治安部隊によるロヒンギャの殺害や人権侵害が行われているという疑いが浮上しています。アナン氏は2日から現地を訪れて、住民から聞き取りをするなど調査を行ってきました。6日の記者会見でアナン氏は、人権侵害の有無については明言を避けつつ、「深く懸念している」と述べました。そのうえで、ロヒンギャの救済のため、人道支援団体などの現地入りを速やかに認めるべきだと話しました。

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