黙り込む大使館 協力なき“友好国”に増す不信感[2017/02/25 16:42]

 金正男(キム・ジョンナム)氏暗殺事件で、現地のクアラルンプールでは警察が25日午後、会見を開きました。マレーシアの北朝鮮大使館前から報告です。

 (登島貴之記者報告)
 25日も多くの報道関係者が集まっています。現在、扉は閉ざされています。ただ、つい先ほどまで頻繁に人や車の出入りがありました。ただ、事件について新たな声明などは発表されていません。正男氏殺害の捜査の状況は、マレーシア警察が午後、取材に応じました。化学物質の痕跡が見つかったとされるマンションについて、事件との関係は認めたうえで、押収物の分析結果が出るのを待っている状況だと話していました。一方、正男氏の遺体は依然、クアラルンプール市内の病院に安置されています。北朝鮮大使館は遺体の早期引き渡しを強く求めていますが、いつ、誰に引き渡されるのか、こちらも新たな発表はまだない状況です。正男氏の息子・ハンソル氏や娘が引き取りに来るという一部報道もありましたが、マレーシア当局が報道内容を否定しています。マレーシア外務省や警察の発言、そして地元メディアの記事に接していると、北朝鮮がマレーシアの捜査に非協力的ということもあり、北朝鮮に対するマレーシア側の不信感が日に日に強くなっている印象も受けます。

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