金正男氏遺体 北朝鮮の要求にマレーシアは応じず[2017/03/02 05:50]

 北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、マレーシアの保健当局は、北朝鮮が求める遺体の引き渡しには応じない姿勢を強調しました。

 マレーシア、スブラマニアム保健相:「遺体は引き取る権利を持つ親族に引き渡す。北朝鮮側から引き渡しの要求があるが、これが我が国の方針だ」
 マレーシアの保健相は、クアラルンプール入りした北朝鮮の代表団が自分ではなく、別の閣僚らと協議したことを明らかにしました。協議の詳細については言及しませんでしたが、「我が国には我が国の規則があり、死因が神経毒であることは覆らない」と述べ、毒殺を否定する北朝鮮側を強く牽制(けんせい)しました。一方、遺体の身元確認については、まだ近親者のDNAサンプルが手に入らず、進展がないことを認めています。

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