元キャスター王妃に一目ぼれ!五輪入賞スペイン国王[2017/04/04 17:42]

 天皇陛下の退位に関する議論が進むなか、3年前に王位を継承したスペイン国王が来日しました。

 美男美女のまさに画に描いたような国王夫妻。さらに国王はスポーツも万能で、オリンピックのヨット(ソリング級)スペイン代表にもなったことがあります。1992年のバルセロナ・オリンピックに出場して、開会式では旗手も務めました。そんな国王のハートを射止めたのが、スペイン国営放送の看板番組でニュースキャスターを務めていたレティシア王妃です。スペイン王室に詳しい関東学院大学の君塚直隆教授によりますと、災害現場でのリポートを見た国王が一目ぼれ。交際を始めた2人は結婚を誓い合うようになりますが、順風満帆とはいきませんでした。キャスターとはいえ王室とは縁のない一般人。さらに、レティシア王妃に離婚歴があったことから、前国王と王妃は結婚に猛反対しました。しかし、そんな両親にフェリペ6世はこう言い切りました。「結婚を許さないなら王冠を捨ててもいい」。両親はその熱意に押されて結婚を認めました。こうして2004年に晴れて結婚し、2人の子宝にも恵まれた国王夫妻。前国王時代、財政危機の最中に前国王が多額の費用を掛けてアフリカに狩猟に行ったことなどで国民からの信頼が揺らいでいたのですが、庶民派のレティシア王妃を迎えたことで国民からの人気も回復したということです。国王夫妻の今後の予定ですが、5日に宮中晩餐会(ばんさんかい)に出席。7日には天皇皇后両陛下とともに静岡市の徳川慶喜公屋敷跡「浮月桜」を訪問し、「家康公の時計」を鑑賞されます。これは1611年にフェリペ3世から贈られたもので、400年以上続く日本とスペインの友好交流の歴史に触れるということです。

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