“追随”2候補どこまで迫れるか 大勢判明は深夜に[2017/05/09 11:48]

 韓国の大統領選挙は投票が始まりました。有力候補3人のなかでも、最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)氏(64)が支持率で38%と優位です。焦点の対北朝鮮政策では融和色から超強硬派までいますが、従軍慰安婦問題に関する日韓合意にはいずれも厳しい姿勢です。保守層の票の取り込みを目指していた安哲秀(アン・チョルス)氏(55)の陣営から報告です。

 (西村香織記者報告)
 文氏を追う安氏は9日朝、自ら投票した際に「国民の皆様の賢明な判断を待ちます」と淡々とした表情で話しました。安氏は文氏と“2強対決”といわれ、先月中旬には支持率が拮抗(きっこう)していました。しかし、その後、候補者によるテレビ討論会で対応や歯切れの悪さが出てしまい、保守層などの支持拡大に苦戦しました。陣営は支持率に反映されていない浮動票の行方に期待しています。一方、終盤に勢いを増したのは、与党「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)氏(62)です。北朝鮮に対して融和的な文氏を批判し、非常に強硬な政策で保守層の支持を集めたとみられますが、文氏に迫れるかは不透明です。投票は午後8時に締め切られ、深夜には大勢が判明する見込みです。

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