一時帰国のため国交正常化を…北朝鮮の残留日本人ら[2017/10/27 00:24]

 北朝鮮の東部に住む残留日本人や日本人配偶者が取材に応じ、墓参りなどで一時帰国するためにも一刻も早く国交正常化してほしいと訴えました。

 北朝鮮東部の咸興(ハムン)市では去年、終戦前後の混乱期に取り残された残留日本人や朝鮮人の配偶者として北朝鮮に渡った日本人女性らが集まって「咸興にじの会」が結成されました。会員は日本人女性11人で、すしなど日本食を作って食事会を開いたり、建設労働者に手袋を編むなどボランティア活動を行ってきたということです。会長を務める残留日本人の荒井瑠璃子さん(84)は、取材に対して「死ぬ前に一度、父と母の墓参りをしたい」と話しました。戦後に朝鮮人の夫と北朝鮮に渡った熊本県出身の中本愛子さん(87)は、「帰国して肉親や親戚たちに会うには国交正常化が必要だ」と訴えました。

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