北朝鮮から会談申し入れ 背景は、金委員長の狙いは[2018/03/09 10:32]

 北朝鮮情勢を巡って大きな動きがありました。金正恩委員長がトランプ大統領との会談を求めていると訪米中の韓国の特使がトランプ大統領に伝え、トランプ大統領は5月までに会談する意向を示しました。文在寅(ムン・ジェイン)大統領に続いてトランプ大統領とも直接、会う意向を示した金委員長の狙いはどこにあるのでしょうか。ソウルから報告です。

 (高橋政光記者報告)
 ポイントは金委員長の若さです。今後数十年、体制を維持するためには経済発展を目指したい。それには現在の厳しい制裁を解除して、アメリカとの交渉が不可欠と判断しました。北朝鮮の最終的な目標はアメリカとの平和条約締結です。安全が保障されれば核を持たなくても良く、経済発展に専念できるわけです。そうした意味で、北朝鮮の非核化の意向は目新しい考え方でありません。金委員長は今後、トランプ大統領が納得する非核化へのロードマップを示す必要があります。来月末に予定されている南北首脳会談でも話題に上る可能性があります。一方、韓国はアメリカと北朝鮮の対話を橋渡しする仲介役としてまずは一定の結果を出したものの、目に見える結果が出るまで課題は多く、ある大統領府関係者は「薄い氷の上を歩いているようだ」と話しています。そうした意味でも、今後も文大統領の外交手腕が問われそうです。