故郷シリアに平和を 「戦場のピアニスト」が訴え[2018/04/15 16:03]

 シリアの路上でピアノを演奏し、「戦場のピアニスト」として世界中の関心を集めたシリア難民の男性が来日し、内戦の一刻も早い終結を訴えました。

 日本を訪れているのはエイハム・アハマドさん(29)で、現在はシリアを離れてドイツで難民として生活しています。アハマドさんは、戦闘によって荒れ果てたシリアの路上でピアノを演奏し続け、この動画が世界中で話題となりました。
 エイハム・アハマドさん:「水や住宅の支援、行方不明者への思い、愛と平和への思いを込めて歌いました。私は孤独で誰も助けられないと気付き、さらに、IS(過激派組織・イスラム国)が私のピアノを燃やしてしまった」
 アメリカ・イギリス・フランスが13日、シリア国内にミサイル攻撃を行ったことで再び「報復の連鎖」が続く懸念が出てきた故郷・シリアの現状に、アハマドさんは危機感を募らせます。
 エイハム・アハマドさん:「化学兵器で多くの人が亡くなったうえに、別の攻撃が起これば、再びたくさんの人が亡くなります。あらゆる国がシリアを兵器の実験の場にしていて、さらなる混乱にもつながります。宗教や思想などに関係なく共存していかなければいけないし、話し合うことも必要。お互いに愛し合うことを願っています」
 アハマドさんは、19日には広島でも演奏会を行う予定で、日本人にシリア情勢に関心を持ってもらうこと、また故郷に一刻も早く、平和が戻ることを訴えたいとしています。