関東大震災95年 朝鮮人虐殺に関するシンポ開催[2018/09/23 00:10]

 関東大震災の発生から今年で95年が経ちます。都内では、大震災に関するシンポジウムが開かれました。

 東京・小平市で22日に開かれたシンポジウムでは、ノンフィクション作家や歴史研究者らが登壇し、意見を交わしました。大震災発生後の混乱のなか、多くの朝鮮人が住民の自警団や軍隊、警察に虐殺されたと語る証言や、最新の研究結果が紹介されました。震災後の朝鮮人の虐殺を巡っては、東京都の小池知事が犠牲者を追悼する式典に2年連続で追悼文を送らなかったとして抗議の声が上がっていましたが、登壇者からも追悼文の見送りが近年インターネットなどで広まっている「朝鮮人虐殺否定論」に加担しているとの意見が出ました。また、昨今のヘイトスピーチの問題や自然災害の発生後に、SNSで「被災地で外国人犯罪が頻発している」などのデマが出回る状況についても懸念の声が上がりました。こうした現状を踏まえ、登壇者らは改めて歴史を伝えていくことの大切さを呼び掛けていました。

こちらも読まれています