日本が「一帯一路」関与強める 中国の思惑は…[2018/09/26 02:41]

 日本と中国がインフラ整備事業での協力について話し合う会議の初会合が開かれました。来月の日中首脳会談に向け、中国の「一帯一路」構想に日本が関与を強めることになります。

 北京で「日中民間ビジネスの第三国展開推進に関する委員会」が開かれ、出席した和泉総理補佐官は「日中双方は第三国でも日中のビジネスを展開していくことが両国の経済分野での協力拡大、さらには対象国の発展にとっても有益であるとの認識で一致した」と述べました。会議では、日本と中国が両国以外のアジアや中東などの国々でインフラ整備を行うためにどのような協力できるか、などについて議論が行われました。来月の安倍総理大臣の訪中では中国が進める一帯一路と呼ばれる巨大経済圏構想を念頭に、こうした協力事業についてフォーラムも開かれます。一帯一路を巡っては過剰債務の問題など批判も強まっていて、中国は国際的信頼を担保するため日本の取り込みを加速しています。また、中国ではアメリカの同盟国である日本との協力強化は、激化する貿易摩擦をにらみ、アメリカへの牽制(けんせい)になるとの見方も出ています。

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